FPコラム 8 - 2005.9.18

 保険見直しの大切さ その2


保険見直しの大切さその1では、必要のない保障にまでお金を払い続けることが、いかに損失の大きいことかをご説明しました。

それでは、ただ単純に保険料を削れば良いということでしょうか。

何も考えず、ただ単純に保険料を削れば、必要な保障まで削ってしまうことになりかねません。これでは、万が一の場合に必要な手当ができなくなるかもしれません。

例えば、皆さんが見聞きした中でも、大黒柱を失って、その家のお子さんが進学を断念せざるをえない状況になってしまったケースがあるのではないでしょうか。

保険に加入していれば、そのようなケースでもお子さんの進学の希望をつなぐことができます。そもそも保険は、加入者に万が一のことがあった場合の助け合いという素晴らしいシステムです。

大事なのは、ただ単純に保険料を削ることではなく、万が一の場合にいくら必要なのかを算定し、適切な保障に対して適切な保険料を払っていくということなのです。


ファイナンシャルプランナーは、保険の分野では保障内容の適正化プランを作成するのがメインの仕事になります。

プランを作成するためには、まず公的年金や公的遺族年金などの社会保険の知識が必須となります。各種調査で公表されている教育費などのデータも活用します。

税効果や課税関係など、税金面を考慮する必要がある場合もあります。また、そのプランに最適な保険商品についての情報収集も欠くことができません。


このプランを本気で作ると、3〜4時間はあっという間に過ぎてしまいます。必ずしも保険を売ることを前提にせず、本気で中立的な立場でプロの仕事を提供しようと思ったら、無料相談では通常はできません。

独立系ファイナンシャルプランナーは、有料相談ならではのお客様の立場に立ったプランを作ることができます。

適切な保障を確保しながら、保険料が削減できた場合には、その分をお子さんの教育費や住宅ローンの返済資金などに充当することもできるのです。


お金は、生活をしていくための大切な資源です。よく考えながら活かして使いましょう。今後も保険見直しの大切さを伝えていきたいと思います。




      



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