第2講 作った算式をコピーしよう。





基礎編の第2講になります。テーマは、“作った算式をコピーしよう”です。

第1講では、「エクセル家計簿フォーム」のB列に算式を入れましたが、この算式は、となりのC列にもD列にもコピーしていきたいですね。

もちろん、ひとつひとつ算式を入れていってもできるのですが、やはり面倒ですし、入力ミスをする可能性が高くなります。

そこで、第2講では、第1講で作った算式をコピーする方法をご紹介していきます。

その1



まずは、コピーしたいセル(B6)を選択して、右クリックの表示されたメニューの中から「コピー」を選択します。



その2



B6のセルが点滅状態になりますので、そのまま、となりの2月のセル(C6)から12月のセル(M6)までをドラッグ操作で範囲選択して、右クリックのメニューから「形式を選択して貼り付け」を選択します。


その3



上の図のようなメニューが表示されたら、その中から「数式」を選択して、「OK」をクリックします。

この際に注意しなければならないのは、右クリックのメニューの「貼り付け」ではなく、必ず「形式を選択して貼り付け」選択し、さらに「数式」を選択することです。この手順を踏まないで、コピー元の書式を丸ごとコピーしてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なお、失敗してしまった方は、戻るボタン  で戻れますので、ご安心下さい。

この手順で、2月のセル(C6)から12月のセル(M6)まで算式をコピーすることができました。

「支出計」と「差引計」の行も同様の手順で算式をコピーして下さい。


ところで、コピーされた算式を見ると、=SUM(C2:C5)、=SUM(D2:D5)というように、きちんと法則性に従ってコピーされていますね。このことを「相対参照」と言い、この考え方は、のちのち、「絶対参照」という考え方との使い分けで、必要になってくるのですが、今の段階では、この2つの意味は、分からなくても大丈夫です。


その4

続いて、ヨコ方向に足し算をしてみましょう。



タテ方向に足し算をしたのと同じような感覚で、1月(セルB6)から合計(セルN6)までをドラッグ操作で範囲選択して、マークをクリックすれば、自動的に算式が入ります。



その5



「収入計」の合計欄(セルN6)に820,000と足し算ができたら、その算式を、今度は、タテ方向にコピーします。

タテ方向のコピーも、ヨコ方向のコピーと同様に、右クリックのメニューから「コピー」を選択します。


その6



そして、「給与」の合計欄(セルN2)から「差引計」の合計欄(セルN22)までを、ドラッグ操作で範囲選択をして、右クリックのメニューから「形式を選択して貼り付け」を選択して下さい。

※セルN6も範囲に重なってしまいますが、大丈夫です。

下の図のようなメニューが表示されたら、先程と同様に、その中から「数式」を選択して、「OK」をクリックします。



エクセル初心者の方は、「資金移動」以下の部分は、とりあえず、置いておいて、ここまでのパターンを、ぜひ繰り返し練習してみて下さい。

ちなみに、説明通りに数字と算式を埋めていくと、下の図のようになります。


その7

※4月から11月までの列は、非表示にしています。



数字が同じになっていれば、成功です。



・ ・ ・

第1講と第2講で紹介したテクニックを覚えて練習すれば、この1枚のフォームの作成に必要な算式はひと通り埋められるはずです。

ここまでの内容は、エクセル操作の中で最も基本かつ重要なテクニックですので、エクセルに慣れていない方は、ぜひ繰り返し練習してみて下さい。


<第2講・2006年9月改訂>





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